Googleビジネスプロフィールとは、Google 検索と Google マップに会社の情報・写真・口コミを出せる無料の仕組みです。太陽光・蓄電池の施工店にとっては、広告やチラシで社名を知った家の人が「この会社は近くにあるか、任せて大丈夫か」を確かめる場所になるため、問い合わせの前に整えておきます。
この記事の要点
- 家の人は「業者」より「補助金」「価格」で調べる。地図は知った会社を確かめる場所として整える
- 訪問型の施工店は、住所を出すかどうかとサービス提供地域(車で2時間以内)を先に決める
- 補助金・停電の投稿は額や受給を言い切らない。口コミは見返りなしで、引き渡しの日に頼む
- ウェブサイトのリンクに目印を付け、地図から来た問い合わせを分けて数える
施工店にとってGoogleビジネスプロフィールは何の役に立つか
施工店の Googleビジネスプロフィールは、新しい家の人を大勢連れてくるものではなく、ほかの入口で会社を知った人に「確かめてもらい、連絡してもらう」ためのものです。この役割を先に決めておくと、投稿の回数や順位を追いかけすぎずに済みます。

理由は、家の人が調べるときの言葉にあります。Google キーワードプランナーで調べた月間の検索数(全国・目安、2026年10月取得)を並べると、家の人は「業者」を探すより先に、補助金や価格を調べています。
「太陽光 業者」を都道府県名と組み合わせた検索は、多い県でも月に数十回で、多くの県では目安の数字が出ないほど少なくなります。地図で「近くの業者」を探す人だけを待っていると、件数は読めません。
一方で、チラシを見た人、広告から記事を読んだ人、知り合いに社名を聞いた人の多くは、電話をかける前に社名で検索します。そのとき右側や地図に出るのが Googleビジネスプロフィールです。ここで写真が 1 枚もない、営業時間が空欄、口コミに返信がない、という状態だと、せっかく知ってもらった人が連絡をためらいます。
社名と「補助金の相談ができる会社」を知ってもらう。
場所・施工の写真・口コミ・返信を見て、任せてよいか判断される。
プロフィールの電話ボタンやウェブサイトから問い合わせが来る。
Googleマップで上に出る3つの要素
Google マップや地域の検索で上に出る順番は、関連性・距離・知名度の 3 つで決まると Google が説明しています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」)。3 つのうち施工店が動かせるのは関連性と知名度で、距離は会社の場所で決まります。
| 要素 | 施工店が手を付けること |
|---|---|
| 関連性(検索語句とプロフィールの合い方) | カテゴリ・サービス・説明文に「太陽光発電の設置」「家庭用蓄電池」「点検」など実際に受ける工事を書く |
| 距離(探している人から拠点まで) | 動かせない。サービス提供地域を正しく設定し、伺える範囲を伝える |
| 知名度(どれだけ知られているか) | 口コミと返信、施工の写真、自社サイトや地域の情報で名前が出ること |
ここで気をつけたいのは、関連性を上げようとしてビジネス名に「蓄電池 補助金 〇〇市」のような言葉を足すことです。Google のガイドラインは、ビジネス名に不要な情報を入れるとプロフィールが停止される場合があると書いています。会社名は看板や名刺と同じ表記にし、受ける工事は名前ではなくカテゴリと説明文で伝えます。
距離は動かせないので、事務所から遠い地域で地図の上位に出ることはあまり期待できません。遠い地域の家の人に届けたいときは、地図ではなく広告や紹介で届ける、と役割を分けて考えます。
訪問型の施工店が登録で決めること
太陽光・蓄電池の施工店は、家の人の家に伺って仕事をする「非店舗型(訪問型)」に当たることが多く、登録の前に住所の出し方とサービス提供地域を決めておく必要があります。Google のガイドラインでは、非店舗型のビジネスは拠点の住所でプロフィールを 1 つ作り、顧客に住所を表示しない形にすること、サービス提供地域は拠点から車で 2 時間以内に収めることが書かれています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google でのビジネス情報に関するガイドライン」)。

- 今ある情報を探す社名で Google マップを検索し、誰かが登録したプロフィールが無いか見る。あれば「このビジネスのオーナーですか」から管理を始め、新しく作らない。
- 住所の出し方を決める相談に来てもらえる事務所やショールームがあれば住所を出す。自宅兼事務所など、家の人が訪ねてこない拠点なら住所を出さず、サービス提供地域だけを出す。
- サービス提供地域を決める実際に現地調査と工事に伺える市区町村を選ぶ。拠点から車で2時間以内に収め、遠方の県は入れない。
- ビジネス名とカテゴリを入れる名前は看板と同じ表記。カテゴリはいちばん近いものをメインにし、受ける工事に合う追加のカテゴリを足す。
- オーナー確認をするGoogle が案内する方法で確認を済ませる。確認が終わるまで、編集やパフォーマンスの数字は使えない。
サービス提供地域は、広げれば広げるほど良いわけではありません。Primap では広告の配信地域を決めるときも、伺える範囲と見積もりを出せる範囲を先に決め、そこから外れる地域は入れないようにしています。地図でも同じで、伺えない地域から問い合わせが来れば、断る連絡をする手間だけが増え、家の人をがっかりさせます。
営業所が複数あり、それぞれに担当の地域とスタッフがいるときは、拠点ごとにプロフィールを 1 つ作ります。郵送先として借りているだけで実際に仕事をしていない住所(バーチャルオフィス)では、プロフィールを使えないとガイドラインに書かれています。
問い合わせにつながるプロフィールの中身
プロフィールの中身は、家の人が「この会社に電話してよいか」を判断するための材料として書きます。登録が済んだら、次の項目を上から順に埋めます。
- カテゴリ: メインと追加のカテゴリが、実際に受ける工事(太陽光発電の設置・蓄電池・点検・修理など)と合っている
- サービス: 「蓄電池の後付け」「卒FIT後の相談」「パワーコンディショナの交換」「現地調査」など、家の人の言葉で並べている
- 説明文: 何をする会社か・どの地域に伺うか・相談から工事までの流れが書いてある
- 営業時間: 電話がつながる時間と一致している。土日に受けないなら休みにしてある
- 電話番号: 営業時間中に人が出る番号。転送しているなら転送先で取れるか確かめた
- ウェブサイト: 施工事例やお問い合わせのページにつながる。目印(utm)を付けている
- 写真: 施工の写真、事務所の外観や車両、スタッフの作業の様子が入っている
説明文は、宣伝の言葉を並べるより、家の人が知りたい順に書くほうが読まれます。たとえば次のような形です。
〇〇市を中心に、△△市・□□町のお住まいに伺い、太陽光発電と家庭用蓄電池の設置・点検をしています。すでに太陽光をお使いの家への蓄電池の後付けや、売電の期間が終わったあとの使い方のご相談も受けています。お問い合わせのあと、屋根と分電盤まわりを見る現地調査に伺い、ご家族の電気の使い方を伺ってから、機器の組み合わせとお見積もりをお出しします。国や自治体の補助金は、対象になるかどうかを一緒に確認します。
最後の文のように、補助金は「もらえる」と言い切らず「対象になるかを一緒に確かめる」と書きます。施工の写真は、家の外観や表札、近所の家、車のナンバーが写らない角度で撮り、施主の了解を取ってから載せます。屋根の上のパネル、外壁の蓄電池、パワーコンディショナまわりの配線など、工事の丁寧さが分かる寄りの写真が向いています。
施工事例を自社サイトでどう見せるかは、施工事例と口コミで選ばれる自社サイトで詳しく書いています。地図の写真は、そこに載せた事例から選ぶと手間が減ります。
写真と投稿で、施工事例・補助金・停電の話をどう書くか
Googleビジネスプロフィールの投稿(最新情報)は、家の人が気にしている時期の話題を、施工店の言葉で短く書く場所として使います。投稿の回数そのものより、その時期に家の人が知りたいことに答えているかで考えます。

国・都道府県・市区町村の受付の始まりと、予算に達すると締め切られることを案内する。
昼の発電を夜に使う蓄電池の使い方を、施工した家の例(了解を取った写真)とともに紹介する。
停電したときに使える家電の範囲は機器と配線で違うことを、点検の案内と合わせて書く。
設置から年数のたった太陽光の点検や、売電の期間が終わった家の蓄電池の後付けの相談。
補助金と停電の話は、家の人の関心が高いぶん、書き方を誤ると誤解を招きます。Primap が蓄電池の広告で決めていることを一般化すると、次のような置き換えになります。
| 避けたい書き方 | 置き換えの例 |
|---|---|
| 「補助金で〇〇万円もらえます」 | 「〇〇市の補助金の対象になるか、現地調査のときに一緒に確認します。※補助金には条件があり、予算に達すると受付が終わります」 |
| 「実質0円で設置」 | 使うなら、ローンなどの条件を同じ画面に書く。条件を書けないなら使わない |
| 自治体のロゴや、自治体の案内に見えるデザインの画像 | 民間の施工店からの案内だと分かる形にする |
| 「停電しても家じゅう普段どおり」 | 「停電のとき、どの部屋のコンセントが使えるかは機器と配線で変わります。現地調査でご説明します」 |
補助金の調べ方と案内の仕方は、蓄電池・太陽光の補助金を営業に生かすにまとめています。投稿に補助金の額を書くときは、年度と出典(自治体のページ)を書き、受付が終わったら投稿を消すか直します。
口コミの集め方と返信
口コミは、引き渡しや点検で家の人の満足が確かめられたその日に、見返りなしでお願いするのが基本です。Google は、クチコミの投稿や変更と引き換えに無料・割引などの特典を渡すことを禁じています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」)。
- 依頼用のリンクを作る管理画面からクチコミを頼むリンクと QR コードを作り、名刺サイズのカードや引き渡しの書類に印刷しておく。
- 引き渡しの日に頼む試運転と使い方の説明が終わったあと、「よろしければ感想をお聞かせください」とカードを渡す。書くかどうかは家の人に任せる。
- 2〜3日以内に返信する口コミの内容に一つ触れて返す。悪い口コミも事実を確かめてから落ち着いて返す。
- 中身を社内で共有するほめられた所・不満の出た所を、営業と工事の担当に伝える。
してはいけないことも、社内で一度言葉にしておきます。次の 3 つは、どれも Google のポリシーで「虚偽のエンゲージメント」に当たります。
- 満足していそうな家を選んで、その家にだけ口コミを頼む
- 社員やその家族、取引先に口コミを書いてもらう
- 「口コミを書いてくれたら点検を無料にします」など、特典と引き換えに頼む
外部の会社に投稿や口コミの対応を任せる場合も、プロフィールの持ち主として責任を負うのは自社です。
口コミを広告や記事LP に載せたくなったときは、実在の口コミを原文のまま、書いた人の了解を取って使います。Primap では、口コミとして見せる枠に作った文章やイメージのせりふを入れないことを決めています。返信の書き方は、口コミ返信の例文に良い口コミ・悪い口コミの型を載せています。
地図から来た問い合わせを数える
地図の効き目は、表示回数や順位ではなく「地図から何件の問い合わせが来て、何件が現地調査と契約になったか」で見ます。そのために、プロフィールのリンクと電話を、ほかの入口と分けて数えられるようにしておきます。

| 地図からの連絡の形 | 数え方 |
|---|---|
| ウェブサイトのリンクからフォーム | リンクに目印(utm)を付け、自社の解析で目印付きの送信を数える |
| 電話ボタン | 受付で「何をご覧になりましたか」と聞き、記録に残す |
| 地図を見たあとの社名検索や来店 | 個別には分けられない。パフォーマンスの数字で傾向を見る |
ウェブサイトのリンクには、どこから来たかが分かる目印(utm パラメーター)を付けます。
https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=maps&utm_campaign=gbp
自社サイトのアクセス解析で、この目印の付いた訪問からフォームが送られた数を見れば、地図から来た問い合わせだけを数えられます。Primap が広告の運用で守っているのも同じ考え方で、媒体の管理画面の数字だけで判断せず、自社のフォームや解析で取った数字と照らし合わせます。
電話は目印を付けられないので、受付で聞いた答えを記録に残すのがいちばん確かです。あわせて、プロフィールの管理画面の「パフォーマンス」では、検索に使われた語句、電話ボタンのタップ、ウェブサイトのクリック、ルートの検索などの数が見られます。
| 毎月見る数字 | 見方 |
|---|---|
| 検索語句 | 社名で探されているか、「太陽光 業者」など工事の言葉で見つかっているか |
| 電話・ウェブサイトのクリック | プロフィールから連絡や自社サイトに進んだ数。前の月と比べる |
| 目印付きのフォーム送信 | 地図から来た問い合わせの件数(自社の解析) |
| 受付の記録 | 地図を見て電話した件数、そのうち現地調査・契約になった件数 |
計算の例を仮の数字で示します。例えば、ある月に地図経由のフォーム送信が 4 件、地図を見た電話が 6 件で、そのうち現地調査が 5 件、契約が 1 件だったとします。この場合、地図から来た問い合わせ 10 件のうち半分が現地調査になっており、広告から来た問い合わせと同じ表に並べると、入口ごとの違いが見えてきます。各段の数字の取り方は、このガイドの「太陽光・蓄電池営業の KPI」の記事と同じ考え方です。
週ごと・月ごとの運用と、広告との分け方
Googleビジネスプロフィールの運用は、毎日触るものではなく、週に 1 回の確認と月に 1 回の見直しで回る大きさにしておくと続きます。担当者を 1 人決め、休みのときに代わる人も決めておきます。

| いつ | やること |
|---|---|
| 毎週 | 新しい口コミへの返信、質問への回答、営業時間や電話番号が勝手に書き換わっていないかの確認 |
| 毎月 | パフォーマンスと受付の記録の確認、施工の写真の追加、その月の話題の投稿(補助金・電気代・停電への備え・点検) |
| 補助金の年度が変わったとき | 投稿・説明文の補助金の記載を直す。終わった補助金の投稿は消す |
| 体制が変わったとき | 営業時間・サービス提供地域・電話の受け方を直す |
家の人が地図で直接「業者」を探す数は限られるため、地図だけで毎月の問い合わせの件数を読むのは難しいのが実際です。件数をつくるのは広告やチラシ、紹介の役目で、地図はそこで知った人の背中を押す役目、と分けると、どちらに手をかけるべきかが分かりやすくなります。
広告で地域の家の人に補助金や電気代の相談を案内し、社名で調べた人が地図で写真と口コミを見て連絡する、という流れが組めると、地図の手入れがそのまま問い合わせの数に効いてきます。広告の組み立て方は太陽光・蓄電池の Web 広告で、広告の運用そのものを任せる場合の進め方は施工店向けの広告運用で紹介しています。
よくある質問
自宅兼事務所でもGoogleビジネスプロフィールは作れますか
自宅兼事務所でも、Googleビジネスプロフィールは作れます。家の人が訪ねてこない拠点なら住所を非表示にし、サービス提供地域だけを出す形にします。オーナー確認では拠点の住所を使います。
営業所が2つある場合はどうしますか
営業所が2つあり、それぞれ異なるサービス提供地域とスタッフで運営しているなら、営業所ごとにプロフィールを1つずつ作れます。1つの拠点に複数のプロフィールを作ることや、郵送先として借りているだけの住所で作ることは、ガイドラインで認められていません。
悪い口コミを消してもらうことはできますか
悪い口コミは、Google のポリシーに反している場合(関係のない内容、なりすまし、嫌がらせなど)に報告できますが、不満が書かれているだけでは消えません。事実を確かめ、お詫びと改善を落ち着いて返信するほうが、これから読む家の人に良い印象を残します。
MEO対策を外部の会社に任せてもよいですか
MEO対策を外部の会社に任せることはできますが、プロフィールの持ち主として責任を負うのは自社です。任せる前に、口コミの依頼の方法がポリシーに沿っているか、ビジネス名にキーワードを足さないか、管理者の権限を自社が持ち続けられるかを確かめます。
整えてから問い合わせが増えるまで、どれくらいかかりますか
Googleビジネスプロフィールを整えてから問い合わせが増えるまでの期間は、地域の競合や口コミの数で変わり、一律には言えません。地図だけでは件数が読みにくいため、広告やチラシで知ってもらう取り組みと並べて、入口ごとの件数を毎月見ていきます。
まとめ
太陽光・蓄電池の施工店にとって、Googleビジネスプロフィールは、広告・チラシ・紹介で会社を知った家の人が、電話の前に確かめる場所です。訪問型なら住所の出し方とサービス提供地域を先に決め、名前は看板どおり、受ける工事はカテゴリと説明文で伝えます。補助金や停電の話は言い切らずに条件を添え、口コミは見返りなしで引き渡しの日に頼みます。リンクに目印を付けて地図から来た問い合わせを数え、週 1 回・月 1 回の手入れを続けてください。
