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記事LPとは?通常LPとの違いと作り方・AIの使い方

公開日 著者 株式会社Primap 編集部
スマートフォンで読み物の形のページを確かめながら、印刷した原稿に赤ペンを入れている手元
※記事中の画像はイメージです

記事LPとは、広告をクリックした人が最初に開く「記事の形をした広告ページ」です。悩みや使った場面を読み物として伝え、商品ページへ進む前に「自分にも合いそうだ」と思ってもらう役割を持ちます。Primap では、記事LPの出来を分けるのはボタンの数や位置よりも、何を言っているか・見せ方・熱量だと考え、作るときも直すときもそこから見ています。

この記事の要点

  • 記事LPは、読み物の形で悩みと解決の場面を伝え、商品ページへ送るための広告ページ
  • 体験談は実際の素材にもとづいて書き、広告であることを表示する(ステマ規制)
  • Primap では、別のAIに参考ページと比べさせて直し、公開後は広告のクリエイティブごとに読まれ方を見て改善している

記事LPとは?通常のLPとの違い

記事LPと通常のLPの違いは、商品を「紹介する」か、読む人の悩みから「読ませる」かにあります。

通常のLP(商品ページ)は、商品の特徴・価格・申込みをひとつのページにまとめ、ある程度買う気がある人に申し込んでもらうページです。記事LPは、その手前に置くページで、まだ商品を比べ始めていない人に向けて書きます。悩みの場面から入り、商品と出会ったきっかけ、使ってみた様子を読み物として見せ、最後に商品ページへ案内します。

記事LP悩みから読ませる

コラム・日記・体験談の形。まだ比べ始めていない人に、自分ごとだと感じてもらい、商品ページへ送る。

通常のLP(商品ページ)商品を紹介する

特徴・価格・申込みを1ページに。買う気がある人に、その場で申し込んでもらう。

記事LPは、読み物の形をしていても広告です。そのため、広告であることが分かるように表示する必要があります。2023年10月1日から、広告であることを隠した表示(ステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示として規制されています(出典: 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」)。Primap が作る記事LPでは、ページの上部に「PR:広告主名」を表示しています。

名前が似ている「記事広告(タイアップ記事)」とも別のものです。記事広告は、ニュースサイトや雑誌のサイトの中に、媒体の編集部が広告主と組んで書く記事です。記事LPは、広告主(または制作会社)が自分で用意したページで、広告のリンク先として使います。

比べる点 記事LP と 記事広告
置く場所 記事LP:広告主が用意したページ
記事広告:媒体のサイトの中
書く人 記事LP:広告主・制作会社
記事広告:媒体の編集部
直しやすさ 記事LP:公開後も何度でも直して比べられる
記事広告:公開後の差し替えは媒体との調整が要る

記事LPの強みは、最後の「直しやすさ」です。広告の結果を見ながら、冒頭の写真や見出しを入れ替えて比べられます。同じ記事LPでも、広告のクリエイティブごとに冒頭だけを変えた版を用意し、広告の内容と記事の入り方をそろえることもできます。

記事LPが向いているのは、説明しないと良さが伝わりにくい商品です。「使ってみてどうだったか」が決め手になる商品やサービスで多く使われています。広告の配信先は、ニュースサイトの記事一覧などに広告を溶け込ませて出すネイティブ広告や、SNS広告が中心です。読み物の流れで記事LPを開いてもらえるため、広告と記事の見た目の差が小さくなります。

記事LPの主な3つの型

記事LPには、体験談型・アンケート型・漫画記事型の3つの型があり、商品と読む人に合わせて選びます。

体験談型日記で読ませる

使った人が自分の言葉で、悩みから使った場面までを書く。写真が多いほど本当らしさが出る。

アンケート型答えながら進む

いくつかの質問に答えると、合う選び方が出る形。自分に当てはめながら読み進められる。

漫画記事型絵で流し読み

悩みの場面を漫画で見せ、説明は図や地の文で挟む。文字を読まない人にも話が伝わる。

どの型でも、構成の流れ(次の次の章)は同じです。違うのは「読ませ方」で、体験談型は本人の熱量、アンケート型は自分ごと化、漫画記事型は流し読みのしやすさが強みになります。漫画記事型は漫画のコマが続きすぎないよう地の文か説明のコマを挟む、アンケート型は質問ごとの画面を1枚ずつ撮って確かめる、のように、型ごとに気をつける点も変わります。最初の1本は、手元にある素材から選ぶのが現実的です。体験者の写真と話がそろっているなら体験談型、写真が少ないなら漫画記事型、という決め方で十分です。

記事LPのメリットとデメリット

記事LPのメリットは「広告に身構えている人にも読んでもらえる」こと、デメリットは「作る手間とページが1枚増えること」です。

作る前に知っておきたいのが、表現の確認です。体験談の形にすると、つい「これで治った」「毎日が変わった」のような言い切りを書きたくなります。健康食品や化粧品では薬機法、どの業種でも景品表示法の制限があり、体験談の形でも言ってよいことは変わりません。表示の規制の全体像は、消費者庁の「表示規制の概要」で確認できます。

メリット読んでもらえる

広告らしさが薄く、悩みの場面から入るので、商品をまだ知らない人にも最後まで読まれやすい。

メリット納得してから進む

使った場面や不安への答えを先に読むので、商品ページに着いた時点で「比べる準備」ができている。

デメリット作る手間

体験の素材集め、写真・イラスト、表現の確認と、商品ページより工程が多い。

デメリット1ページ増える

記事LP→商品ページの2段になるので、記事の中で離れる人が出る。どこで離れたかを見る計測が要る。

記事LPの基本の構成

記事LPの構成は、どの型でも「共感 → 悩みの深掘り → 出会い → 使った場面 → 根拠 → 不安の解消 → 案内」の流れが基本です。

  1. 共感の冒頭読む人と同じ悩みの場面から入る。「自分のことだ」と思えるかどうかで、続きを読むかが決まる。
  2. 悩みの深掘りこれまで試したこと、うまくいかなかった理由。小さな失敗談があると、話に本当らしさが出る。
  3. 出会い商品を知ったきっかけ。最初は半信半疑だった、という気持ちも書く。
  4. 使った場面いつ、どこで、どう使ったか。写真とひとことで見せる。
  5. 根拠仕組み・成分・公式の数字。ここは公式の資料どおりに書く。
  6. 不安の解消価格・続けやすさ・解約など、申し込む前に気になる点に答える。
  7. 案内商品ページへのボタン。押す前のひと押し(まずは資料請求だけでも、など)を添える。

この順番は、読む人の気持ちの動きに合わせたものです。いきなり商品の機能から書き始めると、商品ページと同じ内容になり、記事LPを挟む理由がなくなります。逆に、悩みの話ばかりで根拠が出てこないと、読み物としては面白くても申し込む決め手になりません。共感で読み始めてもらい、根拠で納得してもらう、の両方が要ります。

記事LPの作り方:Primap の6ステップ

作り始める前に、誰のどんな悩みに向けた記事か、どの広告から入ってくる人か(広告で何を約束しているか)、読み終えた人に何をしてほしいかの3つを決めておきます。ここが決まっていないと、参考ページの見た目を真似るだけになりやすいからです。

Primap では、記事LPを「参考と並べる → 素材を集める → 書く → 絵をそろえる → 別のAIで比べる → 公開前に確かめる」の6ステップで作っています。

  1. 参考と現状を並べる参考にするページ(多くは広告主の公式LPや、同じジャンルで出ている記事)と今の記事を、スマートフォンの幅で上から下まで撮る。目標は「参考より上の出来」。
  2. 体験の素材を集める実際に使っている人の話、自宅や現場で撮った写真、公式の画像・数字を集め、縮小画像を並べた一覧にしてから選ぶ。
  3. 体験者の目線で書く話し手は体験者本人。本人の口調で、使っている場面と気持ちを書く(次の章)。
  4. 写真と絵をそろえる体験談は実写、説明は公式素材、イラスト・漫画は生成、と使い分ける。
  5. 別のAIに比べさせる参考ページと並べて採点させ、指摘を直して撮り直す。前の版より上がるまで回す。
  6. 公開前に確かめる作業中のメモが残っていないか、表現のルールに合うか、スマートフォンの幅ではみ出しがないか。
印刷した2枚の縦長のページを並べ、赤ペンで直す箇所に印を付けている机の上
参考ページと自作のページを並べて、どこが負けているかを確かめる

直すときは上書きせず、版を分けて作ります(1版目、2版目…)。どの版を本番に出すかは担当者が決め、指示があるまで切り替えません。比べたあとに「前の版のほうが良かった」となることも多く、版が残っていれば戻すのも簡単です。

社内に書き手がいない場合でも、1と2は自社で進められます。参考にしたいページを3本ほど選び、使っているお客様や社員の話と写真を集めておくだけで、制作を頼むときの打ち合わせが短くなります。Primap の TANTO でも、この素材集めから一緒に進めています。

体験者の目線で書くコツ

記事LPの本文は、商品の説明書きではなく、実際に使った人の日記に見えるように書きます。

Primap の記事LPでは、話し手を体験者本人に決め、その人の口調で書きます。「〜してください」のような説明書きの言い方や、広告コピーのような言い切りは使いません。使っている場面、そのときの気持ち、「正直、最初は続かないと思っていた」のような本音や小さな失敗談で伝えます。写真には「朝の様子」のようなラベルではなく、本人のひとことのキャプションを付けます。

説明書きの書き方(例)機能を並べる

「手軽に使えて、忙しい方でも続けやすい設計です。」

体験者の書き方(例)場面と本音

「家事の合間に、と思ったら意外と忘れない。前に試したものはすぐやめちゃったのに(笑)」

見た目の決まりもあります。結論は帯で大きく見せ、強調はマーカーと差し色の2種類までにします。足した文だけ別の装飾にする、付箋・波線・ドット背景を全部入れる、といった重ね方は、手作り感より散らかった印象になります。

そして、いちばん大事にしているのが、体験談の中身です。書く前に、次の点を確かめています。

  • 書く体験は、広告主から受け取った体験者の話・写真にもとづいている
  • 素材にない出来事を書き足したときは一覧にして伝え、事実と確かめられないものは削っている
  • 口コミは公式に掲載されている内容を、文言を変えずに使っている
  • 「治った」「必ず変わる」のような、効果の言い切りをしていない
  • 数字・注記は公式どおりで、根拠の URL を言える

作り話の体験談や、架空の口コミは書きません。体験者の口調で書くのは読みやすさのためで、中身を作るためではありません。

写真・イラストの使い分けと、AIに見えない絵

記事LPの素材は、何を伝える場面かで「実写」「公式素材」「生成」を使い分けます。

使う場面 素材
体験談(わが家の話) 体験者が自宅で撮った実写。同じ家族でそろえる
機能・画面・数字の説明 公式写真・実際の画面・公式素材。AIで加工せず、切り抜きだけ
イラスト・漫画 生成。人物の設定画を先に作り、同じ人物・同じ配色で描く
商品そのもの(形が決まっている物) 実物の写真。AIは形が崩れやすいので描かせない

公式のモデル写真を日記の部分に混ぜると、急に広告らしく見えます。イラストと実写が同じページに混ざるのは問題ありません。実写がリアルさを支えてくれるからです。

生成したイラストや漫画は、AIで作ったと分かると読む人の気持ちが冷めます。そこで Primap では、生成した絵を別のAIに「人が描いたとしか思えない度」で採点させ、手の崩れや画風のばらつきを指摘させて、直しては採点する、を繰り返しています。

図にするかどうかの線引きも決めています。

図にする比較・変化

「以前と今」の変化や、並べて比べたい2〜3つの項目。差が一目で伝わる。

文字のまま気持ちの言葉

主人公の決意や本音は、吹き出しにすると漫画の一場面に見えて軽くなる。地の文+マーカーで書く。

一文で済む事実に絵を足しただけの図は作りません。比べるものも変化もない図は、情報が増えずに間延びするだけです。

スマートフォンで読まれる見せ方

記事LPはほとんどスマートフォンで読まれるので、流し読みでも話が分かる見せ方にします。

Primap の記事LPで決めている見せ方は、次のとおりです。

  • 最初の画面(ファーストビュー)は画像にする。大きな見出しを文字で載せると、端末の幅や文字の読み込みで改行が崩れる
  • 文字が3行ほど続いたら、写真・図・漫画のコマを挟む
  • 数字は文字で大きく出し、画面に入ったら動かす(グラフが伸びる、金額を数え上げる)。動きを減らす設定の端末では止める
  • 複数の画面やバナーは横にスワイプできる形にまとめ、読ませたい中身は自動で送らない
  • 価格・効果・契約の大事な条件は、該当する表示のすぐ近くに常に見える形で書く。開け閉めにするのは補足の説明だけ
  • 改行は文節で区切り、「です。」だけの行や、言葉の途中での改行を作らない

余白も詰めすぎないようにしています。文と文の間、見出しやボタンの前後に余裕がないと、情報が多いページほど読みにくくなります。直すたびにスマートフォンの幅の画面で上から下まで撮り、崩れている所がないかを目で見ています。

別のAIに厳しく比べさせる

書き上げた記事LPは、制作に使ったのとは別のAIに、参考ページと並べて採点させます。

自分で作ったページは、どうしても良く見えます。そこで、参考ページと自作のページのスクリーンショットを渡し、次のように頼んでいます。

遠慮せず厳しく評価してください。根拠のある点だけ褒め、推測は推測と書いてください。観点は、完成度(10点満点で両方)、AIっぽさ(絵の崩れ・文章の定型っぽさ)、使った感・熱量、デザインの一貫性、数字の見せ方、信頼感です。ボタンの数や位置は主な原因として扱わないでください。

見る観点熱量

実際に使った感じが伝わるか。説明書きになっていないか。

見る観点AIっぽさ

絵の崩れ、画風のばらつき、文章の決まり文句。

主な原因にしないボタン

数や位置を増やしても、中身が伝わらなければ変わりにくい。

点数は回ごとにぶれるので、絶対値ではなく「前の版より上がったか」で見ます。直すたびにスマートフォンの幅で撮り直し、はみ出しや1〜2文字だけの行がないかも目で確認します。

公開後の改善は、広告のクリエイティブ別に見る

公開した記事LPは、どの広告から来た人が、どこまで読んで、どこで離れたかを見て直します。

  1. 計測するアクセス解析の Matomo で、広告のクリエイティブごとに、記事を開いてから商品ページへ進むまでの段階(案件ごとに「読み進めた」「ボタンを押した」などを決める)を集計し、Microsoft Clarity のヒートマップと録画で止まる場所を見る。申し込みまで追うには、遷移先のページの計測と広告からの流入を結び付ける設定が別に要る。
  2. 改善案を出す決まった間隔と必要なときに、計測の数字をもとにAIが改善案を作る。判断待ちの案がたまっているときは新しい案を作らない。
  3. 人が採用を決める採用した案は、変更前後のスクリーンショットで確かめてから反映する。
  4. 比べて残す反映後はA/Bテストで比べ、結果を履歴に残す。

数字だけでは「なぜ離れたか」まで分からないので、録画で実際の読まれ方を何本か見てから案を選びます。同じ場所で何度も指が止まっている、写真の前で一気に下まで送られている、といった様子が直す場所の手がかりになります。

一度に直すのは1か所か2か所までにしています。冒頭の写真と見出しと体験談をまとめて変えると、数字が動いても、どの変更が効いたのか分からなくなるためです。分析のときも、主な原因を「ボタンの数・位置」に求めず、デザイン・訴求・装飾・熱量のどれが足りないかを見ます。計測の設計(UTM の付け方やゴールの決め方)は「マーケティングのダッシュボードと計測の作り方」で書いています。

AIに任せる所、人が決める所

記事LPの制作では、AIは下書き・採点・改善案までを受け持ち、中身と公開の判断は人が持ちます。

AIに任せる下書きと採点

参考ページの構成の分析、素材をもとにした下書き、イラストの生成、AIっぽさの採点、計測にもとづく改善案。

人が決める中身と公開

体験の中身が素材どおりか、表現が法令と広告主のルールに合うか、使う絵、本番に出す版、改善案の採用。

記事LPから先の素材づくりは、別の記事で扱っています。バナーで公式素材をどう重ねるかは「AIでバナーを作成する手順」、縦型の広告動画は「AI動画編集で広告動画を作る流れ」、マーケ周りのAIの使い方の全体像は「マーケティングのAI活用」をご覧ください。

よくある質問

記事LPと通常のLPは、どちらを使えばいいですか?

記事LPと通常のLPは、読む人の段階で使い分けます。買う気がある人には通常のLP、SNSやネイティブ広告で悩みから知ってもらう人には記事LPが向いています。

記事LPにも「PR」の表示は必要ですか?

記事LPにも広告であることの表示が必要です。2023年10月1日から、広告であることを隠した表示は景品表示法の規制の対象です。

記事LPはどのくらいの長さが必要ですか?

記事LPの長さに決まりはなく、構成の7段階を飽きずに読み切れる量が目安です。文字の量より、流し読みで話が分かるかを重視します。

記事LPはAIだけで作れますか?

記事LPの下書きやイラストはAIで作れますが、AIだけでは公開できる状態になりません。体験の中身、表現、出す版は人が確かめます。

まとめ

記事LPとは、広告をクリックした人に、悩みや使った場面を読み物として伝え、商品ページへ送るためのページです。構成は「共感 → 悩み → 出会い → 使った場面 → 根拠 → 不安の解消 → 案内」が基本で、広告であることの表示が必要です。

Primap では、実際の素材にもとづいて体験者の目線で書き、写真と絵を使い分け、別のAIに参考ページと比べさせて直しています。公開後は広告のクリエイティブごとに読まれ方を見て、1〜2か所ずつ直し、採用と本番の切り替えは人が決めています。

株式会社Primap 編集部
AIと自動化の仕組みを使って、広告運用・クリエイティブ制作・記事LP・計測を行っている株式会社Primapの編集部です。記事中の「Primap ではこうしている」は、公開日時点の社内の運用をもとに書いています。制度・料金は公開日時点の公式情報をもとにしています。最新の内容は各リンク先でご確認ください。記事の作り方と編集方針